ハッピーエンドホリック

好き勝手に幸せを求め続けてたいよね

クズの本懐9巻 decor

気が付いたら夏が終わってて、ほぼ3カ月くらいブログを書いてなかった。書きたいことは確かいくつかあったはずなんだけど、ほとんど覚えていない。時間がなかったわけでもないはずなんだけど、なぜかいつのまにか時間がたってた感覚。忙しいとかじゃなくて、記憶がぼんやりとしてるような。

 

まあ、そんなことはどうでもいいんだけど。

 

出てから少し時間たったけど、今回はクズの本懐9巻decorについて。

 

8巻で本編完結したときに結構な悲しみを背負ったので、後日談という形で1巻だけとはいえ、続きが読めるのは本当に嬉しいですね。なんだろ、映画の本編が終わってスタッフロールが流れてるときにたまに流れてるようなあれ、わりと好きなんですよ、うまく説明できないけど。

 

地下鉄のシンデレラ

モカが大学生になるのを考えたとき、この話はわりとかなりしっくりくる。本編のなかである意味一番こどもっぽさがあったモカが、変わった自分をもとに他人に影響を与えていくのは成長としてみるとぴったりだなって。あと、P14のリボン?カチューシャ?みたいなのめっちゃいいんですよ。全体の雰囲気からあえてちょっと外したような感じが、モカのこだわりっぽいものを表現してるように感じられて。

 

SUPER FORK SONG

茜さんかなり好きなんだけど、少し綺麗になりすぎてもう別人だよね。いやまあ、わかるっちゃわかるんだけどさ。あと、ロングヘア―が性癖な僕にとっては辛いってこともある。先生めちゃくちゃ性格悪くない?メインキャラのなかでダントツでヤバい気がしてるんだけど。っていう話は置いといて、結局髪の毛を切るっていうある種お約束の変化をここに持ってきたのは面白いよね。ただ、P50の茜さんはかなり印象的で、本編では花火と対照的に大人の醜さみたいなものを担当していたのに、ここでは髪を切ることで見た目的には急に幼くなったようにも見えて、でもこれは今まであえて諦めを前提として自分を作っていたが素直になる、と認識すればこういう風になるのかな。

 

つきとさなぎ

これねーどう判断すればいいのかわからないんだよね。えっちゃんは僕にはいまいち理解しにくいキャラで。物語の必要性の話はすごい面白いとは思ってて、ひとりぼっちの隔絶をごまかすっていうえっちゃんも、誰かと心を分かち合うというにゃろめ先生もどっちもすごいわかるんだけど。なんともいえないもやもやがずっと残ってる。

 

friended

そりゃ俺だって変わりたいよ いきなり生まれ変わって180度違う俺になりたいよ でもさずるいじゃん なんでみんな俺を追い越してくんだよ。えーこの時点で刺さりすぎて死にました。そう、僕らはいつもどこで間違ったのかって考えてるけど、いつだってそのときそのときはそれが本当の自分だったんだよ。

 

モカの「自分を信じられない人と信じられる人がいるだけ」ってセリフは多分本当にそう。でも、見えない道をどこを目指すのかもわからないまま進むのは苦しいよね。基本僕は麦に感情移入しまくってて、ふらふらしてもめっちゃ引きずるのとかすごいわかるなあって思ってた。ヒモになる才能は残念ながらなさそうだけど。やりたいこと見つけて前に進んでいく人ってきらきらしてるよね、まぶしいくらいに。自分が立ち止まってるなかで、前を歩く人をみるのはしんどさもあるけど、でもやっぱり憧れるよね。だから、最後の花火は本当に麦にとってはめちゃくちゃかっこよく見えるし、そりゃ諦めたくないよね。それと、彼氏つくんのちょっと待っててってセリフが本当に最高で、一度別れたあとの告白としてはめっちゃ良くないですか。

 

番外編のふめつのこころは、ここでは特に触れないことにします。それより、一番最後にあるメンゴちゃん先生のあとがきが共感のかたまりなので、それを味わってほしいかな。全ての出来事はきっといつか乗り越えてしまうけど、その一瞬は間違いなく自分のすべてだったこと忘れないで生きていきたいよね。

 

あと、クズの本懐は各話のタイトルが曲名になってるんだけど、今まで使われたすべての曲をまとめたCDを出してください。お願いします。